こんにちは!ななひゃくと申します。
最近、早期リタイアを表す言葉として「FIRE」という単語がメディアでも取り上げられることが増えてきました。
この記事ではFIREという言葉の意味と、その種類について解説していきます。
早期リタイア FIREとは?
FIREとは、以下の4つの単語の頭文字をとった言葉です。
F:finansial 経済的な
I:independence 独立した
R:retire 退職
E:ealry 早期の
要するに、「経済的に自立した状態を作り、早期の退職を目指す」という考え方を示す言葉となっています。
欧米を中心に近年注目が高まっている考え方で、関連書籍も多く出版されていたり、実際にFIREを達成する人もちらほらと現れてきています。
FIREを語るうえで重要なのは、「経済的な自立」が指し示す意味が一般的な考え方とは少しずれていることです。
一般的に、経済的に自立している人とは、以下のようなイメージするのではないでしょうか?
- きちんと定職について、生計を立てている
- 自分の給料の中で生活費を賄っている。
- 社会保障や両親からの援助を受けていない
対して、FIREの概念が意味する経済的な自立とは以下のようなことを意味します。
- 株式や不動産などの資産収入が生活費を上回っている。
- 働かなくても十分なほどの資産を持っている。
つまり、FIREにおける経済的な自立とは、「労働からの収入に依存せずとも生活が成り立つ状態」を意味します。
また、リタイアのイメージも従来のものとは少し違います。
一般的なリタイア後の生活というのは、年金に頼りながら足りない分は貯金を切り崩して暮らしていくスタイルが多いのではないかと思います。
しかし、FIREを達成する人の多くは、株式や不動産からの資産収入があり、その収入で自分の生活費を賄えている人がほとんどです。
中には莫大な貯金を切り崩して生活している人もいますが、このケースはごく少数だといえるでしょう。
資産から安定した収入を得ながら、労働に依存しない自由な生活を送るというのが、FIREの基本的な考え方です。
そのFIREには、次に示すような4つの種類があります。
FIREの4つの種類とは?
FIREには、以下の4つの種類があります。
- Fat FIRE
- Lean FIRE
- Side FIRE
- Barista FIRE
1つ1つ解説していきます。
Fat FIRE
Fatとは、「太った、肥沃な」といった意味を持つ単語です。
Fat FIREとは、最低限の生活費だけでなく、旅行や食事、服飾費などのぜいたく品まで資産収入で補ってしまおうというFIREの中でも一番ゴージャスな形です。
「好きなだけ遊んでも金が減らない状態」といっても過言ではありません。
普通の人が憧れる大富豪の生活に最も近いのがこのFat FIREなのではないでしょうか?
聞いているだけでもうらやましくなってしまうようなFat FIREですが、それだけ達成難易度は高いです。
一般的に、株式投資の配当利回りは4%から5%と言われています。
これに照らし合わせると、5000万円を4%運用して年利200万円 これを12か月分で割ると1月約17万円ほどになります。
5000万円を運用しても月約17万円なのです。生活費だけでなくぜいたく品までも資産収入で補おうとすれば、少なくとも3億から5億円は必要になるでしょう。
このことを考えれば、Fat FIREはあまり一般人には向かない、限られた人だけが可能なものだといえます。
Lean FIRE
Leanとは、「やせ細った」という意味の単語です。
LeanFIREとは、FatFIREとは対照的に、徹底的な倹約をして早期リタイアを目指す形のFIREです。
FatFIREが生活費とぜいたく費の両方を資産収入で補うのに対して、LeanFIREはぜいたくを一切にせず、最低限の生活費のみを資産収入で補います。
徹底的に倹約をして、「健康で文化的な最低限度の生活」を続けていこうとするのがこのLeanFIREです。
最低限の生活費のみを賄えればよいので、必要な資産は3000万円から5000万円ほどで達成できます。
しかし、旅行や外食など、ぜいたくはほぼできないので、日々の満足感はあまり得られず、退屈になってしまう可能性が高いです。
最低限の生活で十分満足できる人なら良いですが、こちらもかなり人を選ぶFIREといえるでしょう。
Side FIRE
SideFIREとは、最低限の生活費は資産収入で補い、旅行や外食などのぜいたく費のお金は労働以外の副業で賄おうとするFIREの形です。
SideFIREのSideとは、「サイドハッスル」という副業の考え方から来ています。
サイドハッスルとは、自分の好きなことや趣味、特技を生かした副業のことです。
いやなことを我慢してお金のために仕方なくやる仕事とは違い、サイドハッスルでは仕事をすること自体が楽しい状態になるため、労働から得られる満足感や日々の充実感なども大きく異なってきます。
好きでやっていることなので、お金が第一目標にならないですし、最低限の生活は資産収入で保障されているため、今やっていることをやめて新しいチャレンジをすることも自由です。
最低限の生活を成り立たせる資産があればよいので、必要となるお金も3000万円から5000万円ほどで済みます。
今まで紹介してきた2つのFIREの形と比べたら、実現可能性は高いといえるでしょう。
Barista FIRE
Barista FIREとは、SideFIREの亜種のようなものといえるでしょう。
必要最低限の生活費を資産収入で補うのは一緒ですが、それ以外のぜいたくにかかる費用は好きな仕事ではなく、アルバイトなどの負担が少ない仕事でカバーしようというのがBarista FIREです。
多少なりとも労働をしている時点で早期リタイアとは少し違ってしまうかもしれませんが、正社員に比べれば負担や責任はずっと軽く、心身へのストレスもずっと少なくなるはずです。
SideFIREと同様に、最低限の生活費のみを資産収入で補えればよいので、必要となる資産は3000万から5000万円程度で達成可能です。
「FIREをしたいけど、まったく社会とのつながりがなくなってしまうのは怖い。副業をするといっても好きなこととか得意なこともとくには思い浮かばないなあ…」
という人にはむいている形なのではないでしょうか。
ななひゃくはどれを目指すのか?
これまで4つのFIREの種類を紹介してきましたが、僕がこれから目指すのはSideFIREです。
今考えている形は、
- 生活を守るための貯金 500万円程度
- 最低限の生活費を補うために必要となる資産 5000万円程度
- サイドハッスルで稼ぐお金 10万円程度
のように考えています。
僕は基本的に無欲な人間なので、最低限の生活費は15万円前後で十分です。
それに加えて、10万円の追加収入を合わせた約25万円があれば、十分豊かに暮らしていける自信があります。
サイドハッスルとしての収入源ですが、これは副業としてのブログや、ライターとしての仕事を考えています。
やはりこの中で一番ネックになるのが資産収入のための5000万円ですが、効率的な投資と支出の最適化を行い、必ず達成したいと思っています。
まとめ
この記事では、FIREの定義やその種類について解説をし、最後に個人的な目標も紹介させていただきました。
最近はFIREが取り上げられることも増えて、少し情報過多気味になっています。
この記事が「FIREに興味があるけど、情報が多すぎてよくわからない」、といった人の頭を整理する手助けになれれば幸いです。
今回はここらへんで終わりにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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