こんにちは!ななひゃくと申します
今回の記事では、自分が現在進行形で奨学金を返済している経験をもとに奨学金の現実を解説します
最初に言ってしまうと、奨学金は借金です
返済は辛く、月々の負担は決して軽くはありません
奨学金の負担を少しでも軽くするためには、正しい知識をつけて行動をしていくことが大切です
記事の最後では、具体的な行動例も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
知っておきたい奨学金の現実
まず、日本における奨学金の現実について解説します
皆さんは、現在どれくらいの学生が奨学金を借りているかご存知ですか?
日本学生支援機構が平成30年度に行った「学生生活調査」によると、なんらかの奨学金を借りている学生の割合はなんと47.5%
大学生の約2人に1人が奨学金を借りている事になります
これは中々ショックな数字ですよね 僕も最初知った時はとても驚きました
高等教育を受けた、これからの日本を担う若者たちの約半数がマイナスからのスタートを切らざるを得ないのが今の日本の現状です
背景には、学費の高騰や親世代の収入が中々上がらないことなど、様々な問題があるようですね
返済が不要な給付型の奨学金もありますが、学生達が借りている奨学金の多くは貸与型、返済義務のあるものです
当然、卒業後には返済が始まり、その負担は若者達に重くのしかかります
自分も現在進行形で返済しているので分かりますが、奨学金の負担は決して軽いものではありません
最悪のケースでは、返済の負担があまりにも重く破産に追い込まれてしまうケースまであるようです…
個人的には、奨学金はもっと社会問題として取り上げられていいのではないかと感じます
ななひゃくの奨学金返済状況
今僕は学生時代に日本学生支援機構から借りた、総額720万円の第2種奨学金の返済を行なっています。
第2種?と思った方もいるかもしれませんが、日本学生支援機構の奨学金には第1種と第2種の2つがあります
それぞれの簡単な違いは以下の通り
第1種奨学金 無利息の奨学金 負担が2種より軽い変わりに審査基準が厳しい
第2種奨学金 利息ありの奨学金 利息がある分審査基準は比較的緩め
月々の返済額は約3万円です
2020年の10月から返済を開始しているのでもう既に約66万円を返したことになります。
もう1年以上返済を続けているのでもう慣れてしまいましたが、月々3万円ってまあまあな額ですよね
毎月3ヶ月分の定期券を買っているようなもんです。
3万あれば小旅行にも行けるし、いい服も買えるし、美味しい物も食べられるはず…
利子の分も含めて返済が完了予定の年齢は44歳
途中で繰り上げ返済をしなければ、40半ばまで借金生活をすることになってしまいます…
改めて考えると切なくなってきますね ここらへんでやめましょう
実際に奨学金を返済してみて感じること やっぱり辛い?
先に結論を言ってしまうと、奨学金の返済はやっぱり辛いです
毎月貯金をする余裕があるとはいえ、その思いは変わりません。
実際に返済を開始してみて感じるのは、やはり月々の負担が大きいな…ということですね
以前に挙げた家計簿からも分かる通り、僕の月々の支出の中でも奨学金はかなり大きな割合を占めています。
僕は普段からあまりお金を使わないので、3万という数字がグラフの中で余計目立っています
もし奨学金の分がなかったら資産形成がより早かったのに…とはやっぱり思っちゃいますね
既に500万の貯金を達成してはいますが、もし奨学金の分も貯蓄に回せていれば600万は優に超えていました。
投資に回していればもっと増えていたかもしれません
また、将来への不安も感じることがあります
もし働けなくなってしまったら奨学金の返済が滞ってしまいますからね
収入が減った時に奨学金の減額申請ができる制度などもありますが、やはり収入が0になったらどうしよう、という思いは時折頭をよぎります
特に、うつ病で休職した時の不安感ったらなかったですね…
自分の人生これからどうなってしまうんだ…と本気で思いました
その時の様子はまた別の記事で詳しく書きますね
奨学金の返済で苦しまないためにやっておきたい5つのこと
ここからは、奨学金の負担を少しでも軽くするための具体的な行動を5つ紹介していきます
それは、以下の通り
自分の奨学金について調べる
学生時代のうちから戦略的に動く
マネーリテラシーを高める
早急に生活防衛資金を確保する
自己投資をして人的資本の拡大を狙う
です 以下個別解説していきます
自分の奨学金について調べる
まず学生のうちから絶対にやっておきたいのは、自分が借りている奨学金について正しく知ることです。
自分で借りたお金についてよく知らないなんて無責任過ぎだろ…と思うかもしれませんが、意外とよくわからないまま借りている人は多いような印象です
自分の借りている奨学金が、
- 日本学生支援機構の第1種なのか?2種なのか?はたまた別のものなのか?
- 有利子か?無利子か?有利子の場合はその利率は大体どのくらいか?
- 保証は人的保証か?機関保証か?
- 月々の返済額はどれくらいで、何年程度で完済予定なのか?
- 返せなかったらどうなるの?もしもの時に頼れる制度はあるのか?
などの質問にはっきりと答えられる学生がどれほどいるでしょうか?
少なくとも学生時代の僕は全然答えられなかったです
奨学金について意識し出したのは大学5年生くらいでした
まずは知識をつけて、自分の現状を把握してみましょう。それからでないと、なんの対策も立てられません
学生時代のうちから戦略的に動く
自分の現状を把握出来たら、今のうちから出来る手を打っていきます
残酷な現実ですが、奨学金を借りている学生と借りていない学生は同じスタートラインには立っていません
僕と同じように月々3万円の返済がある場合、当然ですが同期とは毎月3万円、年間にして36万円の収入の差が生まれます。
同じようにキャリアアップをしていった場合だとこの差は埋まらず、むしろどんどん開いていく一方となります。
奨学金を借りている学生がみんなと同じスタートラインに立つためには、より多く稼いでまずその差を埋める必要があるのです。
そのためには、他の人よりも早く、より戦略的に動く必要があります。
- 自分の興味のある業界は大体どれくらいの収入があるのか?
- より良い企業に入り、多くの収入を得るために何が足りないのか?
- その差を埋めるために必要なものは何か?
などを出来る限り早く考えられると良いです。
何かアイデアが思いついたら、何でも良いので行動に移してみましょう
資格の勉強でも、企業インターンでも、自分でお金を稼いでみるでも何でも大丈夫です
行動した分だけ少しずつスキルと自信がついてきます
まず、自分が出来そうなことから取り組んでみましょう!
マネーリテラシーを高める
これは、学生、社会人関係なく言えることですね
今の日本では義務教育でお金について学ぶ機会が少ないこともあり、日本人のマネーリテラシーは世界に比べて低いと言われています
しかし、若いうちからお金の勉強を行い、正しい扱い方を学ぶことは非常に大切なことです
自分から積極的に情報を集めてみてください
それだけでも、周りに大きな差をつけることが出来るはずです
幸い、今はブログやYouTubeなどから無料で正しい知識を身に付けることができます
少しずつでいいので、勉強を始めてみましょう!
また、マネーリテラシーが低いと
- 怪しい投資詐欺に引っかかってしまう
- 安易にリボ払いに手を出して、借金地獄にはまってしまう
- 割高な保険料、通信量を払ってしまう
など、資産形成において誤った選択をしてしまう可能性が高まります
ただでさえスタート時点で奨学金という借金を抱えているのだから、それ以外のところで失敗するのは絶対に避けたいですよね
正しい知識は自分の身を守ってくれる盾となります。
なるべく早い段階で正しい知識を身につけて、効率的な資産形成を目指していきましょう!
早急に生活防衛資金を確保する
これは社会人向けの内容ですね
社会人になってからは、まず貯金に取り組み、もしもの時に自分の生活を守ってくれるだけの生活防衛資金を作りましょう
個人の性格にもよりますが、大体半年から1年程度生活出来るくらいの資金が有れば望ましいです
これは僕自身の経験から言えることですが、ある程度の貯金があるのと無いのでは、安心感が全然違います
まとまった貯金は人生の選択肢を増やしてくれます
生活防衛資金が有れば、病気や怪我をしてしまった時に仕事を少し休んでじっくり治す、という選択をすることができます。
新卒で入った会社が合わずに転職をするといった場合でも、じっくりと次の就職先を探すことが出来るでしょう
逆に言えば、貯金がないとこれらの選択はとれません。
合わない環境で消耗して体調を崩したものの、休むことも出来ずにそのまま働き続けなければならない、なんて最悪のケースに陥ってしまう可能性すらあります
そうならないためにも、出来るだけ早期のうちから貯金をしておきましょう
そんなこといってもお金なんて貯まらないよ… という人は、まず自分の固定費を見直すことから初めてみてください
代表的な固定費としては、
- 通信料金
- 保険料
- 住宅費
などが挙げられます
どれか1つだけ改善するだけでも効果は大きいはずです ぜひ試してみてください
手前味噌ですが、当ブログでも資産形成に関する情報を発信していきますので、参考にしてみてください!
自己投資をして人的資本の拡大を狙う
最後は自己投資についてですね これもどちらかといえば社会人向けの内容です
ここでいう人的資本とは、一言で言えば「稼ぐ力」のことです
人よりも出て行くお金が多いのならば、それよりも多く稼いでしまいましょう
自分の仕事においてどのようなスキルや知識が必要なのか?ということを主体的に考えて行動に移していきます。
自分の市場価値を高めることが出来れば、より高い収入が見込める企業や業界に転職することだって出来るかもしれません
また、本業の収入アップがあまり期待出来ない場合は並行して副業に取り組むのも良いですね
僕もこっちのパターンです 薬剤師って意外と給料上がらないんですよね
副業には、ブログやせどり、webライターなど様々な種類があります
いくつか試して自分に合ったものに取り組んでみましょう
「そんなこと言われても何から手をつけていいのか分からないよ!」
という人は、どんなことでもいいので小さく行動に移してみてください
読書でも、語学の勉強でも、気になった副業でもなんでもいいです
日本における社会人の平均勉強時間は、週に約4時間というデータがあります これは、1日にすると約30分程度
これはあくまでも平均値なので、実際には多くの社会人が大学を卒業してから自主的に勉強していない、といってもいいかもしれません
そんな状況なので、自主的に何かを学んでいるというだけで、周りよりも一歩先へ行くことができます
何でもいいので行動してみましょう
ここまで偉そうに説明させていただきましたが、自己投資に関しては僕もまだまだです
これから皆さんと一緒に頑張っていきたいと思っています!
まとめ
この記事では、日本における奨学金の現状から始まり、僕の実際の返済状況、奨学金で苦しまないための具体的な行動を解説しました。
1番大切なのは、現状を正しく把握して改善のための行動を起こす事です
奨学金の返済に不安を抱えている学生、また現時点で返済が辛い社会人も、より良い未来に向けて一緒に行動していきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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