薬剤師でも奨学金を返せない?薬学部の現実を解説します

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こんにちは!ななひゃくと申します

私立の薬学部の学費は非常に高額ですよね…

そのため、奨学金を借りることを検討している高校生、また実際に借りている薬学生は多いかと思います

ただ、奨学金を借りて薬剤師になったところで本当に返せるのだろうか… と不安に思うことはありませんか?

この記事では薬学部の現実を、現役薬剤師で実際に奨学金を返済中の僕が解説します  

最後に奨学金の返済を楽にするための具体的な対策も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

私立薬学部の学費はめちゃくちゃ高い

私立の大学の中でも、薬学部の学費は高い傾向にあります

1年間の学費の平均は、なんと約200万円

薬学部は6年制なので、ストレートで卒業したとして総額約1200万円もの学費がかかります

平均収入の家庭にとっては、1200万円もの学費はとても大きな負担ですよね

いくら子供のためとはいえ、学費を全て用意出来る家庭ばかりではありません

そのため、多くの学生が奨学金に頼る事になります

私立の学費が高いのならば国立の薬学部に行けばいいじゃないか、という意見が聞こえてきそうですが、それも簡単ではありません

国立大学の薬学部は偏差値が高い上に私立よりも数が少なく、総じて倍率も上がります

国立の薬学部に入るためには、厳しい競争を勝ち抜く必要があるんですよね

競争に敗れてしまった学生、また偏差値が国立のレベルに満たない学生が薬剤師になるためには、私立大学に行くしかありません

かくいう僕も、競争に敗れてしまった学生の1人です  

第一志望である国立の薬学部に落ちたものの薬剤師になる夢が捨てきれず、仕方なく奨学金を借りて私立の大学に通いました

同級生にも同じ境遇の人が数多くいましたね

入るだけでも大変な薬学部ですが、入学後の生活も苦労の連続です

薬学部の過酷な生活

薬学部は、他の学部に比べて勉強がはちゃめちゃに大変です それはもう大変です

月曜日から金曜日まで毎日一限の講義があるのは当たり前でしたね

薬学部には、選択科目という概念がほぼありません なぜなら、ほとんどの科目が必修だから

内容は専門的で難しいものが多く、しっかりと勉強していないと単位はもらえません

バイトを入れすぎたために勉強が疎かになり、あっさりと留年した同級生達がたくさんいましたね

試験科目の数も多く、試験期間中は大学受験の頃と同じくらいの勢いで勉強していました

ちなみに、留年をしてしまった場合には奨学金の支払いが打ち切りになります

僕にとってそれは即ち死を意味するので、それはもう必死でしたよ ええ…

本当に大変でしたね…

さらに、実習の数がとても多いのも薬学部の特徴です

僕の大学では、2年生からは月曜日から木曜日まで実習がありました

そのため、毎日一限から五限まで予定がみっちりの日、通称フルコマの日がほとんどでした

実習をサボった場合は、やむを得ない理由がない限り一撃で留年させられるルールがあったので気軽には休めません

理系の方なら分かってもらえると思いますが、実習があるということは、提出すべきレポートがあるということです

月曜日から木曜日まで実習があるので、1週間サボっただけで4枚のレポートが溜まります

さらに、通常の講義の中での課題やテストなどもとても多いです

これらを並行してこなしていかなければならないため、常に何かに追われているような生活を強いられます

薬学部では、学年によって大変さに多少の差はありますが、概ね6年間似たような生活を送る事になります

そして、6年生には薬剤師になるための最終関門、薬剤師国家試験が立ち塞がります

ここを突破しないと薬剤師になれません みんな必死に勉強します  

ただ、必死に勉強しても国家試験は難易度が高いため、落ちてしまう場合もあります。

その場合は、国試浪人という形で翌年もう一度チャレンジすることになります。

中には、国家試験にどうしても合格出来ず、奨学金を借りて6年間通ったにも関わらず薬剤師になれない、といったバッドエンドを迎える人すらいますね…

薬剤師の平均的な給料

必死な思いで6年間を耐え抜き、晴れて薬剤師として働けるようになったとして、どのくらいの給料がもらえるのでしょうか?

薬剤師の就職先は主に病院、調剤薬局、ドラッグストアの3つに分かれ、そのうちのどこで働くかによって給料には差が生まれます

以下に職場別の平均年収をまとめます

病院  434.6万円

調剤薬局 488.3万円

ドラッグストア  512.5万円

参考サイトhttps://pharma.mynavi.jp/knowhow/qa/tenshoku_junbi/t007/

どうでしょうか?

苦労した割にはそうでもないんだな、と思いませんでしたか?

特に病院で働く場合には、平均的なサラリーマンと年収はそれほど変わりません

ここに、薬学部の落とし穴があります

平均的な年収しか貰えていないところに多額な奨学金がのしかかってきたら、当然日々の生活は苦しくなります

実家暮らしならまだしも、1人暮らしの病院薬剤師が多額の奨学金を抱えている場合には、ほとんど生活に余裕は無いでしょう

このように、薬剤師であっても奨学金の返済に行き詰まってしまうケースはあります

今現在奨学金を抱えている薬学生は、将来の返済を見据えた就職活動を行うべきだと僕は思います

薬剤師が奨学金の返済を楽にするための対策3選

ここからは、薬剤師が奨学金の返済を出来るだけ楽にするための対策を3つ紹介します

それは、以下の通りです

  1. 年収の高い職場を選ぶ
  2. 副業に取り組んでみる
  3. 転職をする

それぞれ個別解説していきます

年収の高い職場を選ぶ

まずはなんといってもこれですね 1番簡単に出来る対策だと思います

多額の奨学金の返済があるにも関わらず、わざわざ病院で働くことは正直おすすめできません

薬剤師として働く場合は、なるべくドラッグストアを選ぶのがおすすめです

実際に、僕自身もドラッグストア の薬剤師として働いています 

どうしても病院で働きたいという場合には、初めに年収の高い職場で働いてある程度の蓄えを作ってから働くようにするのがベターだと思います

僕の経験上、もしもの時の備えとしての貯金はとても大事です

あらかじめ生活防衛資金を確保しておけば、たとえその後の生活で貯金ができなくても非常事態には対応することができます

また、地方で働くのも選択肢の1つですね

一般的に地方に行くほど薬剤師の数が足りないため、給与や住宅補助などの待遇が良い傾向にあります

田舎暮らしに抵抗がないという人は、地方の薬局を狙ってみるのもいいかもしれません

副業に取り組んでみる

本業の薬剤師としての収入が中々上がらないのであれば、副業に取り組んでみるのもおすすめです

事実、薬剤師の収入は中々上がりません

まとまった額の昇給が見込めるのは役職についた時くらいで、営業職のようなインセンティブもありません

薬剤師の給料は薬剤師手当による部分が大きく基本給は低いので、ボーナスもそこまでもらえる訳ではないです

いい意味でも悪い意味でも、薬剤師の収入は安定しているといえるでしょう

副業と言われると、休日にも別の薬局で働くことを想像するかもしれません。

しかし、今はそれ以外にも多種多様な副業が存在します

軽く例を挙げると、

  • ブログ
  • せどり
  • webライター
  • 動画編集
  • ハンドメイド販売

などがありますね 

今は副業を解禁している企業が増えていることもあり、少し調べるだけで多くの情報、ノウハウを得ることができます

まずは軽い気持ちでいくつか試してみて、自分に合うものを見つけてみましょう

転職をする

もし今現在給料が低い職場にいて、生活が安定していないのであれば転職も視野に入れましょう

薬剤師は資格職なので、他の仕事に比べれば転職のハードルは低です

まずは話を見てみよう、くらいの軽い気持ちで転職サイトに登録してみましょう

参考に、転職サイトを掲載しておきます 

ぜひ登録して、求人を確認してみてください。

ただ1つ注意すべきなのは、転職のしすぎは禁物ということです

短期間のうちに複数回転職をしていると、企業側にも悪い印象を与えかねません 

いくら転職のハードルが低いとはいえ、職場を転々とすることはなるべく避けるようにしましょう

まとめ

この記事では、薬学部の現実を解説しました

薬剤師の給料は特別に高いというわけではありません

奨学金を検討している高校生は、親ともよく相談した上で、後悔のない選択をするようにしてください

また、すでに奨学金を借りてしまっている人は、負担を軽くするために少しずつ行動していきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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