新卒1年目でうつ病になり休職した僕の体験談

うつ病

こんにちは!ななひゃくと申します

8月ももうすぐ終わりです

4月から新生活を始めた社会人や学生の中には、環境に上手く馴染めずストレスを抱えている人も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、新卒1年目でうつ病になり休職した僕の体験談を紹介します

最後には、同じように悩みを抱えている人が僕みたいにならないための対策も紹介しています

ぜひ参考にしてみてください

新卒でうつ病になり休職するまでの経緯

最初に僕がうつ病で休職するまでの経緯を時系列に沿って話していこうと思います

入社〜7月頃

長かった6年間の大学生活を耐え抜き、なんとかストレートで卒業 

国家試験もしっかりと合格し、新卒で某ドラッグストアに薬剤師として入社します

この時はやっと薬剤師になれる…!という安堵と喜びが大きかったですね この先大変なことになるとも知らずに…

僕が新卒で配属された店舗は、エリア内でもかなり忙しい店舗でした。

これは後から聞いた話ですが、忙しすぎて以前いた薬剤師が耐えられず、辞めてしまった穴埋めとして僕が配属されたようです

薬局内は常にバタバタしており、ゆっくり教えてもらう時間も無い状態

にも関わらず、早く戦力として1人前になることを求められており、とても大変でしたね

覚えることもたくさんあり、毎日メモを見返して必死に食らいついていました

でも、仕事が忙しいこと自体は僕はそこまで苦じゃありませんでした

むしろ薬剤師としての経験をたくさん積めて良かったな、くらいに思っていましたね

僕が1番辛かったのは、人間関係でした

配属されたドラッグストアの男性薬局長が、酷いパワハラ上司だったのです

具体的に挙げると、

  • 人によって態度が極端 気に入らない人対しては常に不機嫌 
  • 質問しても無視は当たり前 話しかけるだけで怒られることもしばしば
  • ミスをしたら徹底的に説教 人間性を否定するような言葉も平気で使う

などでしたね  

僕が勤めている薬局は、すれ違うだけでも「すみません…」と声をかけなければいけないくらいに狭い職場でした

そのため働いている間はパワハラ上司が常に近くにいる状態で、気が休まる時はなかったですね

仕事の忙しさと薬局長のパワハラが重なり、僕の心身は段々と削られていきました

7月頃、僕は薬局長に個別に呼び出されます

何を言われるのかなと思ったら、

「俺、正直君のこと嫌いだから 話し方も含めて全て嫌い 見てるとイライラしてくる」

などとさんざん罵倒の言葉を浴びせられました

この時から、薬局長への信頼は0になり、職場へ行くことが非常にストレスに感じるようになります

8月〜2月頃

人間関係に大きなストレスを抱えながら仕事をしているため、当然良いパフォーマンスは出せません

常に萎縮しており、ビクビクしながら作業を行なっているので当然スピードは遅く、それでさらに怒られるという悪循環に陥っていました

そんな中、10月頃に僕は仕事で大きなミスをしてしまいます

幸い患者様が服用する前にミスに気づき、健康被害は防げましたが、一歩間違えれば重大事案になっていたようなミスでした

当然薬局長は大激怒

個別に呼び出され、かなりキツい口調で叱責されました

最後には、「もうお前のことは一切信用していないし期待もしていない これからも一切評価するつもりもない せめて俺の足だけは引っ張るなよ」

とかなり強い言葉を浴びせられました

この頃から、体調の異常を感じるようになります

具体的には、

  • 出勤前の強い動悸、吐き気
  • 気分が常に落ち込み、趣味も楽しめなくなる
  • 不眠症状、中途覚醒
  • 集中力の著しい低下 長い文章が読めなくなる
  • 記憶力の低下 物忘れの頻発

などです

こう見ると明らかにおかしいのですが、当時は疲れているからだ、くらいにしか思っていませんでしたね

同時に、自責の感情も強くなっていきました

「自分がいけないんだ」「自分は使えない足手まといだ」「自分はダメなんだからもっと頑張らなければ」

などと、どんどん自分を追い込むようになります

今思えば、この時点で周りに相談して、異動を申し出るなり、少し休むなりの対策をするべきだったと思います

ただ、自責の感情が強く自分が全て悪いと思い込んでいたため、周りを頼ることは出来ませんでした

無理をして仕事を続けること数ヶ月、症状は悪化の一途をたどっていきます

3月ついに休職

3月頃になると、体調はさらに悪化していました

具体的には、

  • 出勤前の強い動悸、吐き気 食べても戻してしまう
  • 電車内での過呼吸のような症状
  • 気分が酷く落ち込み、倦怠感が強すぎて休日はほぼ寝たきり
  • 文字が読めなくなる 文章が黒いブツブツの羅列のようなものにしか見えない
  • 夜はほとんど眠れない 少し眠ってもすぐに起きてしまう
  • 頭が常に重く、集中が全く続かない

 

などです

さすがに同居している親も異常に気がつき、心療内科の受診を勧められます

正直、心療内科に対してはあまり良いイメージを持っていなかったので気は進みませんでした

ですが、体調が明らかにおかしいことはわかっていたため、休日に予約を取りしぶしぶ診察を受けにいきました 

診断結果は、うつ病 

すぐに休職が必要な状態だと言われました

まさか自分がうつ病になるなんて思ってもいなかったので、信じられない気持ちでしたね

ただ、体調不良の原因がわかったことで、少し安心した気持ちもありました

その夜に家族とよく相談して、休職をして少し体を休めることに決めました

休職の流れは会社によって異なると思いますが、僕の場合は

まず、薬局長の上司であるエリアマネージャーに相談 休職の意思を伝える 人事にはエリアマネージャー経由で連絡

医師に診断書を書いてもらう

エリアマネージャーにFAXで提出して翌日から休職

という流れでした

直属の上司である薬局長に相談しなかったのは、もうろくに会話も出来ないほど関係がこじれていたからです

こうして、僕は3ヶ月半の休職生活に入ることとなります

新卒で休職するのは甘えなのか?

ネットを見ていると、

「新卒1年目で休職するなんて甘えている」

「最近の若者は根性がないからすぐに休んでしまう」

などという厳しい意見が見受けられます

ただ、本当にそうでしょうか?僕は全くそうは思いません

むしろ、新卒ほどメンタル不調になりやすいのではないかと思っています

その理由は3つあります

まず最初に、大きな環境の変化があるということです

学生から社会人になるというのは、本人達が思っている以上に大きな環境の変化です

初めのうちは慣れない社会人生活に適応するだけでいっぱいいっぱいになってしまうこともあるかもしれません

環境に上手く適応できない、というのは新卒にとって大きなストレスとなります

次に、初めのうちは中々上手くいかないことが多いということです

当たり前ですが、社会人になって任される仕事はどれも初めてのことばかりです

今まで学業では優秀だった人でも、初めての仕事では上手くこなせずに落ち込んでしまうこともあるでしょう

仕事はこなしていくうちにだんだんと慣れていくものですが、新卒のうちはそんな余裕はありません

失敗続きで自信を失ってしまう前に、周囲の人が適切なフォローをしてあげることが大切だと思います

最後に、理想と現実のギャップを感じやすいということです

多くの新卒が

「社会人になったらこうなりたい」、「自分はこういう仕事をしたい」

という希望を持って入社してきます

しかし、現実はそう甘くはありません

・自分が思っていた以上に仕事ができない

・希望していた部署とは全然違う部署に配属されてしまう

・上司や先輩と折り合いが悪く、適切なフィードバックがもらえない

などという事はよくある話です

ただ、先輩社会人からしたらよくある話かもしれませんが、新卒にとっては初めての経験

「こんなはずじゃなかった…」と理想とのギャップに苦しみ、大きなストレスを感じてしまうかもしれません

以上の理由から、僕は新卒こそメンタル不調が原因で休職に陥りやすいと考えます

新卒で休職する事は甘えなんかではありません

まずは自分の体調を第一に考え、限界を感じたらゆっくり休んでください

新卒が休職する前にやっておきたい3つのこと

僕の経験から、新卒が休職に追い込まれる前にやっておきたいことは、以下の通り

まずは周りに相談してみる

自分を責めることをやめる

心療内科に相談してみる

以下、個別解説していきます

まずは周りに相談してみる

これは真っ先にやって欲しい事です

心配をかけたくない、人に頼ることはカッコ悪いなどと感じるかもしれませんが、自分で抱え込む前に周囲に相談してください

僕の場合も、もっと早くにエリアマネージャーに相談するなどしていれば最悪のケースは避けられたかもしれません

人に話す事で自分だけでは気づけなかった解決策が見えたり、相談するだけで気持ちが楽になる場合もあります

人に頼る事は決してカッコ悪い事ではありません

悩みがあったら早めに周囲に相談してみましょう

自分を責めることをやめる

失敗した時や上手くいかない時に自分を責めてしまう気持ちはとてもよくわかります

でも、自分を責めても何も良い事はありません本当に

自分を責めるくらいなら、美味しいものでも食べてさっさと寝ましょう

自分を責めてくる人は自分以外にもたくさんいます せめて自分だけでも自分に優しくしてあげてください  

心療内科に相談してみる

いよいよ体調不良を感じるようになったら、早めに心療内科に相談してみましょう

僕も行くまでは偏見を持っていましたが、実際に行ってみると普通のクリニックと大して変わりません

先生もよく話を聞いてくれるので、それだけでも気が楽になると思います

症状が比較的軽ければ、薬を飲みながら働くという選択をすることもできるでしょう

「体調がおかしい、これはメンタルからくるものではないか?」と思ったらぜひ気軽に相談してみてください

まとめ

今回の記事では、僕が新卒でうつ病になり休職した体験談を紹介しました 

新卒で休職する事は甘えなんかではありません

仕事で悩みを抱えたときには、自分1人で抱え込まずに早めに周囲に相談しましょう

そしてもしメンタルの不調を感じたら、早めに医療機関を受診してみてください

読者の方には、ぜひ僕の経験を反面教師にしていただきたいです

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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